第3回あわじ花さじき絵画コンクール審査講評

○一般の部
<仲野壽志(グランプリ)> 木版画で多色刷りは珍しく、手の込んだ仕事です。色調のトーンが美しく、温和なやさしい美しさがいいですね。色々迷いましたが、奨励の意味も込めて選びました。
<溝部泰伸(花と魚とゆめ賞)> 輝くような色調です。花と海と空のトーンが新鮮で、申し分ない秀作です。ちょっとのぞいた左下の黄色い地面が効果的で、右上部の道と呼応して見事。うまい絵だ。画面の中に動くもの、船でも飛行機でも人でも、ちょっと入れるといいのでは。グランプリに負けない作です。
<畑田久代(花と魚とゆめ賞)> これもいい絵です。紫と黄色の畑の表現が特にいい。しゃれている。
<市原将宏(花と魚とゆめ賞)> 大変動きのある絵だ。花畑とオーロラのような海の空が活気に満ちているが、過剰にならないようにすることが大事ですね。
<梅本輝夫(奨励賞)> いい絵ですよ。楽しい絵だ。楽しんで描いているからいいのです。
<長野文美子(奨励賞)> 線のような紫色が強すぎた感じ。絵の美しさはバランス、つりあいが大事です。でも、大きい画面でよく描いている。
<清水勝(奨励賞)> 絵具の使い方がうまい。ちょっと控えめすぎる。
<大坪礼子(奨励賞)> 畑も山も街も、皆がんばりすぎたところが惜しい。主役と脇役の演技が欲しい。
<堀田三重子(奨励賞)> コスモスの描き方に一工夫すると、もっとよくなると思った。
○中学生以下の部
<林田君智(グランプリ)> 生き生きとした生命感がすばらしい。天才ですよ、この子は。色がいい。お花畑のピンク・紫・緑色と、新鮮な活気に満ちている。
<高崎優花(花と魚とゆめ賞)> 画面が輝いている。描くよろこびが伝わってくる。この子も天才。感性がいい。
<来田衣織(花と魚とゆめ賞)> 生きている虫ですね、この花は。想像力が豊かなんです。もっともっと描くことです。
<南山結香(花と魚とゆめ賞)> ちょっと見るとスカみたいだけど、いい絵だ。決まってますよ。太陽は左に、赤花は右に、左の緑色の木のかたまりとバランスがいい。一つ一つが生きている。この子も天才です。
<高橋徹明(奨励賞)> いいバランス感覚をもっている。グレーのところが生きている。
<近藤路音(奨励賞)> 人物がうまく入っている。
<林絵莉香(奨励賞)> こんな調子で、いっぱい描くことです。
<塩田祐子(奨励賞)> どうなってるのかわからんけど、これでよいのです。自分の内側を描いてるのです。
<佐藤雄飛(奨励賞)> 海が楽しい、絵がいい、トンボもいい。
<弥永海人(奨励賞)> 赤い色がさわやかに強烈で、美しい。新鮮さがいい。
淡路花祭2004フォトコンテスト審査講評
淡路花祭2004フォトコンテスト審査委員長 辻 文作
自然の風景と人間の生活とのかかわりは深いとよく言われます。雨量の多い年には草花は長く育ち、風の強い年には草花は短く成長すると言われています。
今回、あわじ花さじきの作品の点数が少なく、昨年より作品レベルが低かったのですが、後で聞いた事ですが、塩害で花の成長が悪かったとわかりました。このように、自然の変化が写真を写す我々にも何かの影響を与えたのでしょう。
さて、作品の内容ですが、
『 光 』 写真表現で一番人々に感動を与えるのは光です。朝一番の光、日没寸前の光、朝霧の中の光。今回も朝霧の中の光で撮影された作品が上位に入ったと思います。たしか昨年も同じ作者で同じ光をねらわれていました。
『構図』 三次元の風景を二次元化する作業でもっとも大切なのが構図です。遠近法、ポイントになるテーマの位置、出来るだけシンプルに表現したいものです。上位の作品には、このような要素がいっぱいあると思われます。
『調子』 写真はトーンが大切です。ハイライトからシャドーにかけてのトーンです。それにより絵に品が出ると思われます。白黒の写真はこの階調で見る人を感じさせるのです。カラーにおいては色の単純化を行い、又、色を多く使っても調和のとれたセンスのある感覚で使うべきです。
『テーマ』「何を写したいか」この事がはっきり決まっていないと表現力が乏しくなります。テーマが決まり『光』『構図』『調子』を整えて作画するべきです。
最後に、写真は機械を使って行うものですから、その機械の特性、又は、フイルムや印画紙の特性まで良く知った上で、ピントをしっかり合わせ、フレアーを無くし、カメラブレを無くし、一枚一枚大切にシャッターを切ってください。
それと、撮影時はマナーを守り、楽しい写真撮影をしましょう。